F35ってどんな戦闘機?

今回はF35について紹介していきたいと思います。
F35は2000年代に開発された第5世代戦闘機です。
アメリカの最新鋭戦闘機で、
2024時点で1000機以上が製造されています。
愛称はライトニングIIで、
歴史的な戦闘機「P38ライトニング」に由来していて、
ライトニングというのは、稲妻という意味です。
ステルス性能、多用途性、センサーフュージョン技術、
派生型の多様性、最新のアビオニクス、ビーストモードを
兼ね備えている多用途戦闘機です。
そんなF35をもっと詳しく説明していきます。

F35に搭載しているミサイルは?

1.空対空ミサイル
   - AIM-120 AMRAAM (Advanced Medium-Range Air-to-Air Missile) 中距離空対空ミサイルで、敵航空機を高精度で迎撃可能。
   - AIM-9X サイドワインダー 短距離空対空ミサイルで、近距離での高機動戦闘に優れています。

2.空対地ミサイル
   - AGM-154 JSOW (Joint Standoff Weapon) 精密誘導兵器で、敵の防空圏外から地上目標を攻撃可能。
   - AGM-158 JASSM (Joint Air-to-Surface Standoff Missile) ステルス性を備えた長距離空対地ミサイルで、深く防護された目標を破壊できます。

3.他の兵器搭載
   - GBUシリーズの誘導爆弾(例えばGBU-12、GBU-31 JDAM)GPSを利用して地上目標に精密攻撃を行う兵器。

F-35の武装は、ミッションに応じて柔軟に調整可能です。その多用途性は、空中戦から地上攻撃まで幅広い戦術を支えています。そして、F35もF22のようにミサイルを
機体の内部に格納し、ステルス性を向上させています。

F35のA、B、Cって何?

F35A(通常離着陸型)

1.通常離着陸型(CTOL: Conventional Takeoff and Landing)
 F-35Aは、標準的な滑走路を使用するタイプで、空軍向けに設計されています。
2.ステルス性能 
レーダーに発見されにくい形状と特殊な素材を使用しており、敵の防空網を突破する能力を持ちます。
3.センサーフュージョン 
複数のセンサーから得られる情報を統合するシステムにより、パイロットに360度の状況認識を提供します。
4.高性能武装 
空対空ミサイル、空対地ミサイル、精密誘導爆弾など、さまざまな兵器を搭載可能です。
5.アビオニクス技術 
最新のヘルメットディスプレイシステムを搭載し、パイロットは頭を動かすだけで目標を確認でき、機体外の視界も得られます。
6.燃料効率の向上 
空中給油に対応し、長距離のミッションにも対応可能です。
7.運用コストの削減 
他の派生型(F-35B、F-35C)と多くの部品を共用することで、メンテナンスや運用コストを抑えています。
F-35Aは、その機能性と柔軟性により、世界中の空軍で重要な役割を担っています。

F35B(短距離離陸・垂直着陸型)

1.短距離離陸・垂直着陸(STOVL)能力
   - F-35Bは、従来の滑走路が不要で、小型の空母や前線基地から運用可能です。
   - エンジンにはロールス・ロイスが開発したリフトファンシステムが搭載されており、垂直に離着陸できます。
2.ステルス性能
   - 他のF-35バリエーションと同様に、レーダー反射を抑えた形状と特殊素材を使用しており、敵の防空網を突破する能力を持ちます。
3.多用途性
   - 空対空戦闘、地上攻撃、電子戦など、幅広いミッションに対応可能です。
4.コンパクト設計
   - リフトファンなどの追加システムが搭載されているにもかかわらず、設計は他のバリエーションと高い互換性を持ち、運用効率が高いです。
5.配備適正
   - 主に海兵隊やイギリス海軍のような航空母艦を運用する部隊で重宝されており、限られたスペースでも優れた作戦遂行能力を発揮します。
F-35Bは、特に艦船上や前線地域での柔軟な運用を可能にする戦闘機として、運用者に大きな戦術的優位性を提供します。

F35C(艦載型)

1.航空母艦運用向けの設計
   - F-35Cは、航空母艦の甲板から離着陸するために、より大きな翼(拡大された翼幅)を持ち、安定性と低速での操縦性が向上しています。
   - 強化された着陸装置が搭載されており、航空母艦での着艦時の衝撃に耐えられる設計です。

2.射出フック(アレスティング・フック) 
   - 着艦時に航空母艦の捕捉ワイヤーを使用して急停止するためのフックを装備。

3.燃料搭載量と航続距離
   - 他のF-35バリエーションよりも多くの燃料を搭載可能で、長距離作戦を遂行できます。これにより、広大な海域での作戦能力が向上します。

4.ステルス性能
   - 艦載機であるにも関わらず、ステルス設計が維持されています。敵の防空網を回避しながら、目標に接近する能力を持っています。

5.多用途性
   - F-35Cは空対空戦闘、地上攻撃、電子戦など幅広いミッションを遂行可能です。艦載機の特性により、海上戦闘や島嶼防衛にも適しています。

6.最新のアビオニクス
   - 高度なヘルメットディスプレイシステムを搭載し、空母周辺の複雑な環境でも状況認識能力を最大化しています。

F-35Cは、特に海軍の運用ニーズに応えるべく設計された機体であり、空母艦隊の航空戦力を強化する重要な存在です。

F35とF22の関係

- F-22ラプター

は、空対空戦闘に特化した戦闘機で、敵航空機を撃墜することを主な目的としています。アメリカ空軍専用で、輸出はされていません。高い機動性とステルス性能を持ち、空中戦での優位性を追求しています。

- F-35ライトニングⅡ

マルチロール(多用途)戦闘機として設計されていて、空対空戦闘だけでなく、空対地攻撃や電子戦にも対応できます。輸出を前提に開発されており、日本を含む多くの国で運用されています。

簡単に言うと、F-22は「空中戦のエキスパート」、F-35は「万能型のオールラウンダー」という感じです。それぞれの役割が違うため、互いを補完する関係にあります。
では、今回のF35の紹介は以上です。
F35はA、B、Cがあってそれぞれの役割がとても興味深いですよね。
まだまだ生産されていて、日本にも導入されているので、日本国内で見ることができます。
ご覧いただきありがとうございました。