J15ってどんな飛行機?
今回はJ15について紹介したいと思います。
J15は2000年台に開発された第4.5世代戦闘機です。
カナード翼を採用している中国の戦闘機で、
2024年時点で約100機ほどが生産されています。
愛称はフライングシャークで、鋭さや攻撃力、
海洋での運用を連想させます。
艦載型設計、高い機動性、多用途性、
アビオニクスの改良、武装を兼ね備えている
多用途戦闘機です。
そんなJ15をもっと詳しく紹介していきます。
J15に搭載しているミサイルは?
1.PL-12
中距離空対空ミサイル。高い命中精度を持ち、空中戦で使用されます。
2.PL-8
短距離空対空ミサイル。高機動性の目標に対応可能です。
3.YJ-83
対艦ミサイル。艦船攻撃に使用されます。
4.YJ-91
対レーダーミサイル。敵の防空システムを無力化するために使用します。
5.KD-88
対地ミサイル。地上目標への精密攻撃が可能。
これらのミサイルにより、J-15は空対空、空対地、空対艦の多様な任務に対応できるマルチロール機として運用されています。
J15の特徴
ここではJ15の特徴とそれが実現できる理由をお伝えします。
特徴
-艦載型設計
J-15は中国の空母で運用されるため、艦載機として特化した設計がされています。
-高い機動性
Su-33を基にした設計で、空中戦での優れた機動性を持っています。
-多用途性
空対空戦闘だけでなく、空対地攻撃にも対応可能な多用途戦闘機です。
-アビオニクスの改良
最新の電子機器を搭載し、精密誘導兵器の運用能力を向上させています。
-武装
各種ミサイルや爆弾を搭載可能で、攻撃力が高いです。
理由
1.艦載型設計
-スキージャンプ発艦
空母のスキージャンプ甲板から発艦できる設計が採用されています。これにより、カタパルトが不要な空母でも運用可能です。
-アレスティングフック
着艦時の衝撃を吸収するためのフックを装備し、短い甲板での安全な着艦を実現しています。
-折りたたみ式主翼
空母の限られたスペースに効率的に格納できるよう、主翼が折りたためる構造になっています。
2.高機動性
-Su-33を基にした設計
ロシアのSu-33を基にした空力設計により、優れた機動性を実現します。
-強力なエンジン
国産のWS-10シリーズエンジンやロシア製AL-31Fエンジンを搭載し、推力重量比が向上しています。
-軽量化された機体
複合材料を使用することで機体の軽量化が図られ、機動性が向上しています。
3.多用途性
-多様な兵器の運用
空対空ミサイル、空対地ミサイル、対艦ミサイル、精密誘導爆弾など、多様な兵器を搭載可能です。
-柔軟な任務対応
制空戦闘、対地攻撃、対艦攻撃など、さまざまな任務に対応できる設計です。
4.アビオニクスの改良
- デジタル・フライ・バイ・ワイヤ
3軸安定型のデジタル制御システムを搭載し、精密な操縦が可能です。
-国産電子機器
最新のアビオニクスを搭載し、精密誘導兵器の運用能力を向上しています。
5.武装
-多様な兵器搭載能力
空対空ミサイル(PL-12など)、対艦ミサイル(YJ-83など)、対地ミサイル(KD-88など)を搭載可能です。
-高い搭載量
強化されたランディングギアと軽量化された機体により、より多くの兵器を搭載可能です。
これらの技術的な工夫と設計思想が組み合わさることで、J-15はその特徴を実現しています。
ここからはJ15の具体的な重さや大きさ、コストをお伝えします。
-重さ
最大離陸重量は約33,000kgです。
-大きさ
全長約22.28m、翼幅約15mです。
-製造コスト
1機あたり約6,000万ドル(推定)です。
-メンテナンス費用
正確な数字は公表されていませんが、艦載機としての特性上、通常の戦闘機よりも高い維持費がかかるようです。
-運用コスト
1時間あたりの運用費用は約20,000ドル以上とされているようです。
J15の派生型
-J-15S
複座型の試作機で、主に訓練や電子戦の役割を担うことができます。
-J-15T
カタパルト発艦能力を備えた試作型で、次世代空母での運用を想定して開発されました。
-J-15DH
電子戦能力を強化した派生型で、最新のアビオニクスを搭載しています。
-J-15A
単座型の量産型で、標準的な艦載戦闘機として運用されています。
これらの派生型は、それぞれ異なる任務や運用環境に対応するために開発されました。
では、今回のJ15の紹介は以上です。
ご覧いただきありがとうございました。